水俣病歴史考証館(水俣病センター相思社) - 水俣市, 熊本県

田島利明

水俣病がまだ原因がわからなかった時にチッソの医者が実験に使用した猫小屋が展示されています。この小屋でチッソからの廃液を混ぜた飼料を食べた猫が水俣病と同じ症状を発病しました。この事実をチッソ側は、握り潰しました。
・水俣病関連の出版物が多数あります。
・依頼すると、館内の展示を説明してくれます。
・水俣市立の資料館と一緒に是非立ち寄ってください。
チッソがこの問題の中心ですが、熊本県、国、市民などの対応など、色々な問題を抱えている事件でした。
確か、ここのスタッフがＴＢＳラジオの荻チキの番組にゲストで出ていらっしゃって水俣病についてお話されていました。
水俣の海は、今はとてもきれいな海の風景になっています。

mikan K. N.

入場料は大人¥550、水俣市民は無料です。猫による公害の実験をしていた小屋のレプリカと水俣を汚染していたヘドロの現物はここだけで見られます。恐ろしい展示内容です。公害の歴史を勉強するために行きましたが本当に勉強になりました。

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24/12訪問
住民寄りの視点が入った展示がなされている。展示物は生々しく感じられた。例えば当時、当時チッソは生活と切り離せない製品を作っており、例えばその一製品が漁で使われるカーバイドランプや塩ビ製品の漁具であったりとか、その当たり色々複雑な部分をうかがい知ることができる。
保証金の額も、タイミングであったり裁判によってもらえる金額が異なっている事実、負担しきれず熊本県が県債でまかなった事実、住民側で用意した水銀分析装置、小魚ならいくらでもすり抜けられる仕切り網、チッソが猫実験で使っていた小屋、実際のヘドロ等、技術者ならば一度は見学すべき展示物があふれていた。
百間排水口のゲートも外に置かれている。展示をどうしようか考えているとのことであった。

共産系臭が強いかと思いきやそこまではなかった。
ネックは場所が住宅地の奥にあり分かりづらい点。

黒岩蓮

いろいろな複雑な歴史を聞いてなお、水俣が好きだと思ったのはなぜだろう。それはきっと、それを次世代へと残そうとする相思社の存在があったからではないだろうか。

資本主義に翻弄されて、わたしはただ、ほんとうの言葉が聞きたいのだ。同期が会社でつぎつぎに病んでいく姿を見て、人間にとっての幸せは、きっと、お金では測れない生活の中にあった。そして今、それを犠牲にして成り立つ社会で、それによる分断が起きている社会で、「いいや、水俣ではそんなこと、ずっと前からあったんよ」と脳天をかち割られた気がした。

相思社のスタッフの方による案内で、水俣への知識を深める。〈自分自身で知ることは、すなわち選択肢を広げること。〉

日本の人は、水俣病から、逃げないでほしい。水俣病に挑み、批判的精神を養ってほしい。怒っていい。持続可能な環境を残さないこと、それはゴヤが描いたサトゥルヌスのように、まぎれもない〈子殺し〉の、その結果であると。気付いていい。自分の言葉で語ること、そしてあなたの意見を持つことこそが、将来世代の礎として、真に乞われる居場所になるということを。

ここへ来て、ひとりでも多くの若者が安らぎを得て、そして意識の変わるきっかけとなることを切に願う。

tama

水俣市の電動レンタサイクルで伺いましたがかなりハードな坂を登りますのでご注意ください…
ですが、そこまでしてでも十二分に訪れる価値のある場所です。
展示されている現物資料の充実ぶりもさることながら若いスタッフの方の説明が本当に分かりやすく、視点もどちらかに偏ることなくフラットで大変考えさせられ、勉強になりました。
現在私達が便利な暮らしを享受できている陰にこういった人々の人生と水俣の街の歴史があったことをジョニー・デップの映画も観て知ったつもりになっていましたが全然実感として理解できていなかったことを思い知りました。まして教科書だけではなんにも分からない。
熊本、鹿児島周辺に行く機会がある方は是非こちらにも行ってみてください。

小野寺徳久

24.4訪問。名前が水俣病歴史記念館になってました。民家に展示されているみたいだが不在につき入れませんでした。事前にアポ入れたほうがいいです。水俣病を民間の視点から見ている施設かと思われる。

ガンちゃん

水俣市立水俣病資料館が臨時休館(定休日の月曜が祝日の為開館し振替で火曜休み)だったのでこちらに訪問
忖度無しのハードコアな展示が嬉しい
圧巻は有機水銀を高濃度で含むヘドロの現物
これだけの為でも行く価値あり

白雪姫

なんの罪もない民間人に対する後遺障害を残す無差別な加害行為。
県とチッソに対する憎悪と怨の声が今にも聞こえてきそうで悲しくもあり怖かったです。
冤罪事件にも似たドロドロとしたものをひしひしと感じれる場所だと思います。